映画に感謝を捧ぐ! 「ボウリング・フォー・コロンバイン」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。    今回はマイケル・ムーア監督・主演の  「ボウリング・フォー・コロンバイン」に感謝を捧げようと思います。  アメリカで多発する銃犯罪を題材とした本作は  1999年の「コロンバイン高校銃撃事件」を糸口として  アメリカの闇に迫っていくドキュメンタリー映画であります。  硬軟兼ね備えた映像&語り口によって  アメリカを蝕む「自衛精神の暴走」  「自国本位&武闘主義的外交によるテロ誘発」  「自制なき銃ビジネス拡大」・「地域経済崩壊」に迫っていく光景は  私に「恐怖による人心操作」・「西部劇精神のマイナス面」  「娯楽的サービス精神と社会派的警鐘、悲劇と希望の共存」の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (アメリカの病理をえぐり出すと同時に  「庶民の知恵&行動力が巨大組織を揺るがす」爽快さを  見せてくれる作品であるという点も見逃せません。)  まさに「マイナス系アメリカ論」・「ブラック・ユーモア系社会風刺」の雄と  呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。    民主主義&テロ対策の旗を掲げながら  自らの外交政策によって独裁政権&自国を揺るがすテロ組織を生成し  個人主義&自衛主義を高らかに唱え、武器ビジネスを発展させることによって  社会を荒廃させ、凶悪犯罪大国と化したアメリカの姿を  ドキュメンタリー的技術力、ユーモア精神、行動力の限りを尽くして  世に訴える本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。