映画に感謝を捧ぐ! 「新学期・操行ゼロ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジャン・ヴィゴ監督の「新学期・操行ゼロ」に  感謝を捧げようと思います。
新学期 操行ゼロ [DVD]
アイ・ヴィー・シー
2007-09-21

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 校長一派への反乱を目論む  寄宿学校生4人の運命を描いた本作は  和やかなブラック・ユーモアに包まれた子供映画であります。  1960~70年代の「反抗文化」を先取りしたストーリーと  サイレント喜劇、舞台劇、アクション、サスペンスの特性を  巧みに融合させた演出法が一体となる光景は  私に「反権威」の爽快感、世代間の対立  ユーモアとシリアスの秘めたる近似性を  映画的に豹変する技法の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「ハッピー・エンド」に属しつつも渋味&危うさを感じさせる  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「フランス流アウトロー子供映画」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。    舞台&登場人物のほとんどが  「寄宿学校周辺&寄宿学校関係者」という  限定された状況の中で  冒険活劇、テロ対策、ドタバタ喜劇  極道系友情劇が絡み合う本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。