映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・ヒトラーズ ヒトラー家の人々」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はガイ・クリスチャンセン&ウォルフガング・ツラル監督の
「ザ・ヒトラーズ ヒトラー家の人々」に感謝を捧げようと思います。
ナチス党の党首「アドルフ・ヒトラー」と
彼の家族について記録した本作は
連合軍とは異なる目線でA・ヒトラーの
生き様に迫る記録映像であります。
A・ヒトラーの血縁者、政治&軍事とは縁の薄い側近達
ナチス・ドイツの占領地で暮らす人々の証言&運命をもとにして
彼が20世紀最大級の独裁者となった過程と
周辺人物に与えた影響を写し出そうという試みは
私に「環境と人生の関係」・「歴史の無常さ」
「偉大な指導者を演じる人間の孤独&狂気」に関する
一考察を目の当たりにする機会をもたらしました。
(A・ヒトラーの兄弟姉妹の「戦後」を通じて
第2次大戦後のヨーロッパ&ロシア事情の一端を
記録した作品であるという点も見逃せません。)
まさに「ドイツ流A・ヒトラー入門」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
善悪の二元論、残酷性の強調、政治的思惑に溺れず
冷静且つ多角的な目線でA・ヒトラーについて語ることに挑んだ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。