映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・ヒトラーズ ヒトラー家の人々」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はガイ・クリスチャンセン&ウォルフガング・ツラル監督の  「ザ・ヒトラーズ ヒトラー家の人々」に感謝を捧げようと思います。
ザ・ヒトラー ヒトラー家の人々 [DVD]
アイ・ヴィ・シー
2007-07-27
ハンス・ペーター・シュトレア

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 ナチス党の党首「アドルフ・ヒトラー」と    彼の家族について記録した本作は  連合軍とは異なる目線でA・ヒトラーの  生き様に迫る記録映像であります。  A・ヒトラーの血縁者、政治&軍事とは縁の薄い側近達  ナチス・ドイツの占領地で暮らす人々の証言&運命をもとにして  彼が20世紀最大級の独裁者となった過程と  周辺人物に与えた影響を写し出そうという試みは  私に「環境と人生の関係」・「歴史の無常さ」  「偉大な指導者を演じる人間の孤独&狂気」に関する  一考察を目の当たりにする機会をもたらしました。  (A・ヒトラーの兄弟姉妹の「戦後」を通じて  第2次大戦後のヨーロッパ&ロシア事情の一端を  記録した作品であるという点も見逃せません。)  まさに「ドイツ流A・ヒトラー入門」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  善悪の二元論、残酷性の強調、政治的思惑に溺れず  冷静且つ多角的な目線でA・ヒトラーについて語ることに挑んだ本作と   生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。