映画に感謝を捧ぐ! 「ハゲタカゾンビ 感染注射」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロバート・カーツマン監督の「ハゲタカゾンビ 感染注射」に  感謝を捧げようと思います。  ウィルス感染によってゾンビ化した人間&禿鷹に  襲撃された男女の運命を描いた本作は  残虐性と機動性を追求したゾンビ映画であります。  1960年の映画「鳥」・「バタリアン」シリーズ  ウィルス感染&山系ホラーの法則を融合させた  ストーリー&演出、キャラクター造形が  残酷趣味の赴くままに突き進む光景は  私に「科学」のゾンビ映画的活用法と  「善意と狂気を結ぶ縁」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (鳥類の特性を生かした「新たなるゾンビ世界」の誕生を  暗示させる幕切れが  「復讐心のウィルス性」を体現している点も見逃せません。)  まさに「集団抗争系ゾンビ映画」の一翼を担う  怪作であると言えるでしょう。  戦慄、哀愁、滑稽さが交錯するマッド・サイエンティストの勇姿と  荒唐無稽でありながらも  ある種の科学的説得力を感じさせる  「ハゲタカゾンビ増殖過程」に圧倒される本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。