映画に感謝を捧ぐ! 「上には上がある」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はウィリアム・ハンナジョセフ・バーベラ監督の  「上には上がある」に感謝を捧げようと思います。  ハンナ&バーベラによるアニメーション映画シリーズ  「トムとジェリー」の1作目となる本作は  活劇的着想とサイレント的ユーモアが光るアニメーション映画であります。  過酷な生存競争の一つとして位置づけられる「猫と鼠の対決」を  アクション的動作・コメディ的和み    サスペンス的心理戦を融合した手法で描くという試みは  私に「物理的に不利な状況を知略&地形効果で補う」爽快感  「サディズムの伝染」・「動物的本能と人間社会のせめぎ合い」  「活劇と喜劇、知識と奇想天外性の共同戦線」の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (作品に潜む「メッセージ」を的確且つユーモラスに表現した邦題と  本作唯一の人間「お手伝いさん」を通じて  国際社会に対する無意識の皮肉を放っている点も見逃せません。)  まさに「アクション・コメディ系動物映画」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。  米国アニメ界に輝く名コンビ「トム&ジェリー」による神話の  幕開けを告げる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。