映画に感謝を捧ぐ! 「ルールズ・オブ・アトラクション」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロジャー・エイバリー監督の「ルールズ・オブ・アトラクション」に  感謝を捧げようと思います。 ブレッド・イーストン・エリスの同名小説を  もとにして作られた本作は  技巧性と無法性に彩られた青春映画であります。  アメリカ製青春映画&愛憎劇の定番に即した  男女3人の物語を段階的に繋いでいく作劇法と  多彩な映像テクニックを駆使した演出法が  一体となることによって生じる科学反応は  私に「1980年代文化」の闇  ロマンスとサスペンス&愛と狂気を結ぶ絆  映画を形成する「映像&音楽技法」の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (恋愛映画的ハッピー・エンド&悲劇的決着とは  一線を画した渋味のある幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「若者心理+映画技術+愛情入門」の  一翼を担う作品であると言えるでしょう。  複雑怪奇なロマンス、MTV&サスペンスの技  青春の熱気&危うさが交錯する本作と    生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。