映画に感謝を捧ぐ! 「迷探偵ドルーピーの大追跡」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はテックス・アヴェリー監督の「迷探偵ドルーピーの大追跡」に
感謝を捧げようと思います。
テックス・アヴェリー監督が生んだキャラクター
「ドルーピー」による人気シリーズの4作目となる本作は
軽量でありながらも心理学的なアニメーション映画であります。
ドタバタ喜劇と逃亡アクションを融合させたかのような鬼ごっこが
時間と共に「怪奇恐怖+ブラック・ユーモア」の領域へと
進行していく光景は
私に「逃亡者と追跡者の間に芽生える絆」・「恐怖と笑いの近似性」
「トーキー技法とサイレント的発想の共同戦線」を
アニメーション的に表現する技法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(正義と悪の関係をクール且つコンパクトにえぐり出す
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級人間心理講座」の一翼を担う
喜劇映画であると言えるでしょう。
「脱獄&追跡」にありがちな状況を網羅し
喜劇的に加工する技術力&貪欲さと
効率主義と娯楽的サービス精神の均整を保つ
バランス感覚に驚かされる本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。