映画に感謝を捧ぐ! 「ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はエド・アーレンバーグ監督の  「ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場」に感謝を捧げようと思います。  ドイツ系ロシア人の村に立ち寄ったドイツ軍兵士と  村を守る女性たちの運命を描いた本作は  活劇性と狂気が交錯する戦争映画であります。  戦争がもたらす精神的荒廃、憎しみ&恐怖心の伝染性  第2次大戦期のロシア&ドイツ事情を体現するかのような  ストーリー&キャラクター造形と  アクション映画とホラー映画の風味を兼ね備えた戦闘&暴力描写が  一体となる光景は  私に「アクション&サスペンス的反戦メッセージ」と  「女性の精神的強靱さ&男性の精神的繊細さ」を  戦争映画的に表現する手法の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (アルバトロス的便乗商品&ハッタリ戦術を  余すところなく発揮した邦題と  歴史の不条理性&正義の流動性を  体現するかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「女系戦争映画」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  庶民的ムード溢れる女性たちと  青春映画の香り漂うドイツ軍との交流&抗争を  ホームドラマ的描写と  活劇的アクション・シーン&残酷描写を駆使して描いた本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。