映画に感謝を捧ぐ! 「マライの虎」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回は古賀聖人監督の「マライの虎」に  感謝を捧げようと思います。
マライの虎 [DVD]
コスモコンテンツ
2011-02-14

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 「マレーの虎」の異名を持つ盗賊  谷豊の生涯をもとにして作られた本作は  軽量でありながらも先見性&戦術性に溢れた実話系戦争映画であります。  西部劇&時代劇の流れを汲む復讐劇に  「日本軍礼賛&連合軍批判」を挿入したストーリーと  後年のMTVに通じる映像&音楽技法が一体となる光景は  私に「軍事宣伝戦術と娯楽的サービス精神の共同戦線」と  「和洋折衷系ストーリー&アクション」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「説明台詞」によるストーリー展開の効率化&宣伝要素の補強術と  日本軍の勇姿をアピールしつつ「安易なハッピー・エンド」にしない  渋味の利いた幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「和製戦意高揚活劇」の一翼を担う    作品であると言えるでしょう。  アウトロー風味と自国本位精神を均整を保ちつつ    東西映画文化を融合させた映像技&作劇法によって  後年のTVドラマ「怪傑ハリマオ」に通じる道を切り開いた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。