映画に感謝を捧ぐ! 「家での静かな一週間」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はヤン・シュヴァンクマイエル監督の    「家での静かな一週間」に感謝を捧げようと思います。  謎の一軒家で寝泊まりする男と家具達の運命を描いた本作は  独特の神秘性&文学性を持ったアニメーション映画であります。  サスペンス風味溢れる「男の日々」と  童話のような雰囲気を放つ「家具たちの日々」が  交互に進行する光景は  私に「緊張感と和やかさの融合」に接しつつ  想像力を駆使する事によって断片的な情報から    「物語」を生成していく機会をもたらしました。  (破滅的ムードを漂わせながらも「真相」を曖昧化した  脳機能を刺激する幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「日常系ファンタジー・サスペンス」の一翼を担う  謎めいた一作であると言えるでしょう。  ユーモラスなアニメーション映像と静かなるスリル&サスペンスが交錯する本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。