映画に感謝を捧ぐ! 「ジオストーム」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はディーン・デブリン監督の「ジオストーム」に  感謝を捧げようと思います。  気象制御システム「ダッチボーイ」を巡る  陰謀に立ち向かう人々の運命を描いた本作は  娯楽映画を生成する要素が一堂に会したSF映画であります。  各種災害映画、テロ対策映画、宇宙系SF映画の特性を  つなぎ合わせることによって生成されたストーリー&映像が  荒々しくも堅実に進行する光景は  私に「大作的ハッタリと小規模映画的倹約の共同戦線」と  「歴史の娯楽的活用法」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (アメリカ映画的ハッピー・エンドに即しつつ  「アメリカ礼賛色」を前面に出すことを控えた幕切れが  大作映画的ビジネス戦術の一端を体現している点も見逃せません。)  まさに「継ぎ接ぎ系SF大作」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。  R・エメリッヒ監督と長きにわたって  CGショー系娯楽作品を作り続けたD・デブリンと  彼のもとに集結した技術陣が  映画「ボルケーノ」・「アルマゲドン」  「デイ・アフター・トゥモロー」  「ツイスター」・「スペース・カウボーイ」  米ドラマ「24」の精神を学び  受け継ぐことによって生を受けた本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。