映画に感謝を捧ぐ! 「華麗なる対決」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はクリスチャン・ジャック監督の「華麗なる対決」に
感謝を捧げようと思います。
石油が眠る牧場を巡る争いを描いた本作は
男性向けサービス精神と多国籍感に彩られたヨーロッパ西部劇であります。
お宝争奪系西部劇の法則に則しつつ
2大スター「B・バルドー&C・カルディナーレ」と
共演女優陣の魅力をアピールする事に重点を置いたストーリー
イタリア西部劇の香り漂う男優陣
西部劇的豪快さと情緒が絡み合う音楽が一体となる光景は
私に「スター主義とヨーロッパ映画文化の共同戦線」と
「見せるべきポイント」を的確に押さえ
力を集結させた娯楽作品の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(抗争の果てにもたらされた友情&アウトローの魅力と
純情すぎる男性の悲哀が交錯する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「女系西部喜劇」の歴史に輝く
華麗なる珍味であると言えるでしょう。
ポルノ的お色気、アクション・コメディ的暴力描写
西部劇的スター主義とは一線を画したキャスティングが
融合することによって生を受けた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。