映画に感謝を捧ぐ! 「アトランティック・リム」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジャレッド・コーン監督の「アトランティック・リム」に  感謝を捧げようと思います。  2013年の映画「バトル・オブ・アトランティス」の  後日談となる本作は  荒々しくも和やかな怪獣映画であります。  「パシフィック・リム」の流れを汲む状況に  「スパイダー・パニック」を乱入させる豪快さ  アメリカン・コミック風味満載の  モンスター&キャラクターを登場させる男児性  軽量さを極めることによって「特撮」の領域に到達した  CG映像を生み出す懐古魂が一体となる光景は  私に「既視感&効率主義感溢れる物語&映像」がもたらす安心感と  世界滅亡の危機を描きつつ  無意識のうちに「残酷さ&悲壮感」を抑制してしまう現象の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (作品世界を覆う「パシフィック・リムごっこ精神」に  正面から向き合った邦題と  危機的状況を盛り上げつつ「肩すかし」を喰わせるという  大胆不敵な「決着の付け方」となっている点も見逃せません。)  まさに「怪獣&モンスターごっこ映画」の究極形態を目指して  果敢に突き進む感動作であると言えるでしょう。  便乗商品映画界のヒーロー「アサイラム」の知略&技術  怪獣&ロボットを題材にした映像作品の歴史  モンスター映画&災害映画の王道的要素を  融合することによって生じる科学反応を見せてくれた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。