映画に感謝を捧ぐ! 「サバイバーズ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアルパー・カグラー監督の「サバイバーズ」に
感謝を捧げようと思います。
山中で敵軍に包囲されたトルコ軍兵士4人の運命を描いた本作は
渋味と奇策に彩られた戦争映画であります。
1993年の映画「クリフハンガー」と戦争映画の定番を
組み合わせたかのような状況下で
回想シーン&山登り的交流を連打することによって
戦闘&反戦メッセージよりも人間模様を重視する
方向へと突き進むストーリー&演出は
私に「省エネ&倹約的戦争映画作り」と
「アクション映画的装飾」を逆手にとった奇襲戦術の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「ハッピー・エンドの後に時間を逆流させる」という
離れ業に挑んだ幕切れと
本編以上に「戦争の残酷さ」を体現するエンドロールも
見逃せません。)
まさに「精神重視系系戦争映画」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
アクション映画風味満載の宣伝
時系列移動&会話を多用する作劇法
娯楽的盛り上げを意図的に押さえる映像技によって
戦争の多様性を写し出す本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。