映画に感謝を捧ぐ! 「サバイバーズ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はアルパー・カグラー監督の「サバイバーズ」に  感謝を捧げようと思います。
サバイバーズ [DVD]
アルバトロス
2018-03-02
カグラー・アートグルール

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 山中で敵軍に包囲されたトルコ軍兵士4人の運命を描いた本作は  渋味と奇策に彩られた戦争映画であります。  1993年の映画「クリフハンガー」と戦争映画の定番を  組み合わせたかのような状況下で  回想シーン&山登り的交流を連打することによって  戦闘&反戦メッセージよりも人間模様を重視する  方向へと突き進むストーリー&演出は  私に「省エネ&倹約的戦争映画作り」と  「アクション映画的装飾」を逆手にとった奇襲戦術の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「ハッピー・エンドの後に時間を逆流させる」という  離れ業に挑んだ幕切れと  本編以上に「戦争の残酷さ」を体現するエンドロールも  見逃せません。)  まさに「精神重視系系戦争映画」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  アクション映画風味満載の宣伝  時系列移動&会話を多用する作劇法  娯楽的盛り上げを意図的に押さえる映像技によって    戦争の多様性を写し出す本作と    生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。