映画に感謝を捧ぐ! 「レミー・コーション/毒の影」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はベルナール・ボルドリー監督の「レミー・コーション/毒の影」に  感謝を捧げようと思います。  ピーター・チェイニーの小説から生まれたキャラクター  「レミー・コーション」をもとにして1953年に作られた本作は  サスペンス的文化交流を堪能させてくれる潜入捜査劇であります。  アメリカ製探偵映画の王道をフランス映画風に加工したストーリー&演出が  緩やか&軽やかに進行する光景は  私に「陽気なスリル&サスペンス」の醍醐味と  「ヨーロッパ」の持つ文化的懐深さの一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (サスペンス、ロマンス、コメディ要素が絡み合う  決着→幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「米仏同盟型サスペンス」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  フランス映画史に残る人気シリーズ「レミー・コーションシリーズ」の  幕開けを告げると同時に  後年の「007シリーズ」などに通じる道を切り開いた本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。