映画に感謝を捧ぐ! 「悪夢(1979年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジョン・ラセター監督の「悪夢(1979年版)」に  感謝を捧げようと思います。  少年の不思議な一夜を描いた本作は  ユーモアと恐怖が交錯するアニメーション映画であります。  「日用品のホラー的解釈」・「非暴力的恐怖描写」  「笑い所の巧妙なるパターン化」の手本を示すかのように  進行するストーリー&演出は  私に「日常に宿る創作要素」・「恐怖と思考の関係」  「限定された空間&時間の中で最善を尽くすサービス精神」の  一端を目の当たりにする機会をもたらしました。  (闘いを経て「恐怖」との平和共存を勝ち取る姿に心打たれる  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「空間限定型ホラー喜劇」の秘めたる強豪作であると言えるでしょう。  アニメーション映画界の雄「ピクサー」の根源を成す人物の一人である  J・ラセター監督の技&アイデア  白黒映像特有の神秘性、暴力に依存しない恐怖の生成術が  軽やかに冴え渡る本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。