映画に感謝を捧ぐ! 「メルトダウン」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジェレマイア・チェチック監督の「メルトダウン」に
感謝を捧げようと思います。
原子力発電所を襲撃したテロリストに立ち向かう
FBI捜査官の運命を描いた本作は
皮肉と技巧に彩られたテロ対策映画であります。
「テロ対策映画」の定番に即したじょうきょうでありながら
膨大な情報&登場人物と細切れ的映像の連打と
どんでん返し主義によって
複雑怪奇化していくストーリー&演出は
私に「映画的情報過多&驚かせ至上主義」の恐怖と
「2000年代流テロ対策&便乗商品映画文化」の一端を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(勧善懲悪的決着と見せかけて
「悲劇の奇襲攻撃」を繰り出す幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「混沌系テロ対策映画」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
単純な物語を複雑に表現する映像技と
「軽量級映画的ハッタリ&意外な展開」に対するこだわりが荒れ狂う本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。