映画に感謝を捧ぐ! 「ベルリンの悪魔」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はシャーマン・スコット監督の「ベルリンの悪魔」に  感謝を捧げようと思います。  第2次大戦期のベルリンで反ナチス活動を行う  人々の運命を描いた本作は  軽量さの中に様々な技巧&特性を宿す戦争映画であります。  庶民的ムードと英雄的ムード、娯楽性と宣伝映像性  効率主義とスリル&サスペンスを生成する映画技法が融合した  ストーリー&演出は  私に「作劇&映像技的ダイエット法」と    「アクション&サスペンス映画的宣伝映像戦術」の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (アメリカ映画的ハッピー・エンドの形態を取りながら  当時の国際情勢&映画事情を写し出す幕切れとなっている点も  見逃せません。)  まさに「反ナチス宣伝系軽量級戦争映画」の  一翼を担う作品であると言えるでしょう。  暇つぶし映画規模のスケール感でありながら  後年の戦争映画に様々な影響を与えた本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。