映画に感謝を捧ぐ! 「夜ごとの美女」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はルネ・クレール監督の「夜ごとの美女」に  感謝を捧げようと思います。  音楽教師「クロード」と彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は  豪快なロマンに彩られた恋愛喜劇であります。  恋愛喜劇・ミュージカル・時間旅行系SFの特性を  組み合わせる事によって生を受けたストーリー&演出が  勢いと上品さの均整を保ちつつ進行する光景は  私に「夢&イメージと現実の関係」と芸術性と庶民性の対立&融和を    映画的に表現する技法の一形態と  「歴史教材映画」の醍醐味を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ユーモラスでありながらも渋味の利いた  ハッピー・エンドとなっている点も見逃せません。)  まさに「軽業&歴史道中系恋愛喜劇」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  豪快且つ甘いラブ・コメディの中に  歴史論&人生訓を宿す本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。