映画に感謝を捧ぐ! 「ファイナル・デッドコースター」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジェームズ・ウォン監督の「ファイナル・デッドコースター」に
感謝を捧げようと思います。
1999年の映画「ファイナル・デスティネーション」を
もとにして作られた人気シリーズの3作目となる本作は
ホラーへの皮肉と効率性に彩られた
「ファイナル・デスティネーション」第3章であります。
前2作よりも効率的&豪快にターゲットを葬る「運命」と
連続発生する「事故死」に対する緊張感を薄められた仲間たちに
翻弄されるヒロインの苦闘を
「ファイナル・デスティネーション」シリーズならではの映像技法を
アクション映画的に進化させながら写し出していく
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「1980年代ホラー的若者像」の恐怖と
「シリーズ化の法則」・「サスペンス&ホラー系思わせぶり戦術」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ターゲットに狙いを定める暗殺者から
テロリストへと成長を遂げた「運命」に戦慄を禁じ得ない
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ファイナル・デスティネーション」シリーズのテロ対策映画化と
「ホラー的若者論」を両立させたシリーズ第3章であると言えるでしょう。
段階的に破壊力&周囲への影響力を増していく事によって
「運命」が伝説的モンスターと化していく姿が
驚きと感動の入り交じった感触をもたらす本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。