映画に感謝を捧ぐ! 「殴り込み牧場」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はランバート・ヒルヤー監督の「殴り込み牧場」に
感謝を捧げようと思います。
父の牧場を救うために帰郷した男「ルー・レミントン」の
運命を描いた本作は
効率的でありながらも陽気な軽量級西部劇であります。
見せ場重視&分かり易さに重きを置いたストーリーと
正統派西部劇の法則に則したアクション・シーンの中に
ミュージカル&コメディ要素を挿入するという試みは
私に「活劇的サービスと喜劇的サービスの共同戦線」と
倹約的且つ緩やかなスリル&サスペンスが
「ユーモア」の領域に到達する現象の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(青春映画風味からドタバタ喜劇風味へと急展開する
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「音楽劇+喜劇系西部劇」の一翼を担う
珍作であると言えるでしょう。
暇つぶし規模の作品世界において
アメリカ西部劇、バラエティ番組的笑い
犯罪サスペンス、集団抗争劇の魅力が一堂に会した本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。