映画に感謝を捧ぐ! 「タイム・トラベラーズ2 タイム・トラベル」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はデヴィッド・L・ヒューイット監督の  「タイム・トラベラーズ2 タイム・トラベル」に感謝を捧げようと思います。  時空転送装置の実験中にタイム・スリップ現象を  発生させてしまった人々の運命を描いた本作は  貪欲にして堅実な時間旅行系SFであります。  「タイムスリップ」を利用して  時間旅行、エイリアン・恐竜を組み合わせつつ  状況設定&設明台詞によって予算&人員の節約を図り  効率的に進行するストーリー&演出は  私に「省エネ&省力化」と「SF的ハッタリ」の均整を保つ戦術と  「タイムマシン」の映画的活用法の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (小規模映画界が誇る得意技の1つ  「続編風宣伝戦術」を余すところなく発揮した邦題と  複雑化していく状況を巧みに受け流す事によって  各種問題を隠蔽し、力業で「ハッピー・エンド」風に表現する幕切れが  時間旅行系SFの持つ「宿命」を体現している点も見逃せません。)  まさに「小規模映画戦術型SF」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  1964年の映画「タイム・トラベラーズ」を最大限に活用し  様々な時代要素を挿入することによって生を受けた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。