映画に感謝を捧ぐ! 「マッチ売りの少女(2006年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロジャー・アラーズ監督の「マッチ売りの少女(2006年版)に  感謝を捧げようと思います。  ハンス・クリスチャン・アンデルセンの同名童話をもとにして  2006に作られた本作は  童話的でありながらもクールなアニメーション映画であります。  挿絵感溢れるイラスト、台詞に依存しないストーリー展開  アニメーションの特性を生かした映像技を駆使して  「マッチ売りの少女」の世界を効率的且つ絵画的に  写し出すという試みは  私に「躍動感&ユーモアと哀愁の共同戦線」と  「ディズニー的ファンタジー技法」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「悲劇とハッピー・エンドが交錯する」結末を  感動誘発に溺れすぎないよう軽快に描写した  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「アンデルセン童話のディズニー的解釈」の一端を示した  作品であると言えるでしょう。  超軽量な作品世界の中で  童話、サイレント映画、アニメーション映画の  特性が共存する本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。