映画に感謝を捧ぐ! 「ウォー・オブ・ザ・デッド(2006年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はデヴィッド・A・プライアー監督の    「ウォー・オブ・ザ・デッド(2006年版)」に感謝を捧げようと思います。  ゾンビ軍団の脅威に立ち向かう人々の運命を描いた本作は  王道と奇策が交錯するゾンビ映画であります。  ゾンビ映画の王道に戦争映画要素を加える事によって    生成されたストーリー&演出が  見世物&ハッタリ精神の赴くままに進行する光景は  私に「ゾンビ映画」の持つ柔軟性と  思わせぶりと安物感が絡み合う「滅び行く世界」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。    (「西洋ゾンビ映画を日本で売る方法」に即した邦題と  ゾンビ映画特有の不条理性&絶望感と戦争映画的感動誘発が  融合した幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「戦争映画風ゾンビ映画」の一翼を担う  珍作であると言えるでしょう。  西部劇と戦争映画を融合させたかのようなゾンビ造形と  軽量級サスペンス&SF的ハッタリ+出たとこ勝負精神が荒れ狂う本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。