映画に感謝を捧ぐ! 「猿の復讐 ISLAND OF THE APES」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はヨルグ・イーレ監督の「猿の復讐 ISLAND OF THE APES」に
感謝を捧げようと思います。
謎の島に漂流した男女5人の運命を描いた本作は
凄まじいほどの「お祭り感覚」に包まれたモンスター映画であります。
冒険映画、青春映画、モンスター映画にありがちな状況を網羅し
論理性&物語性の枷を外し
謎めいた雰囲気&見世物的残酷描写と
アトラクション的モンスター造形を追い求めるストーリー&演出は
私に「目先の状況に酔い続ける」感覚と
その時代を飾る「娯楽文化」の潮流に乗り続ける作劇法の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(謎の解明&後日談を放棄し「不吉さ」だけを残し続ける幕切れが
小規模映画業界の苦悩&本能を体現している点も見逃せません。)
まさに「日帰りイベント系モンスター映画」の一翼を担う
怪作であると言えるでしょう。
作品の持つ「便乗商品感」を忠実に表現した邦題
倹約感満載のストーリー展開
軽量級ホラー風味溢れるキャラクター造形が一堂に会し
出たとこ勝負精神の赴くままに猛進する事によって
ある種の「資料性」を持つ軽量級ホラーとなった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。