映画に感謝を捧ぐ! 「フィースト3 ー最終決戦ー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョン・ギャラガー監督の「フィースト3 ー最終決戦ー」に
感謝を捧げようと思います。
2006年の映画「フィースト」をもとにして作られた
人気シリーズの3作目となる本作は
続編映画史上屈指の「陰鬱なる狂乱」に彩られた
大怪作であります。
前2作の流れを継承するふりをしながら暴走していくストーリー
細切れ感満載の映像
劇画的ムード&出たとこ勝負感の赴くままに荒れ狂うキャラクター造形が
一体となる光景は
私に、軽量級ホラー映画特有の「論理性崩壊」の
極限に向かって突き進むストーリー展開と
脳内において発生したアイデア&趣味を
詰め込みまくることによって生じる科学反応の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(突如としてSF化する幕切れと
「シリーズ解説的テーマソング」を高らかに歌い上げるエンドロールによって
物語の常識に反逆する作品であるという点も見逃せません。)
まさに「アウトロー系モンスター映画」の究極形態と
呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。
「フィースト」シリーズの3作目として生を受けながら
残酷趣味と漫画的発想、見世物精神と悪食精神
神話の終焉と更なるシリーズ化への願いが絡み合い
ホラー映画史上最大級の「難解さ&理不尽さ」を誇る存在へと変異した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。