映画に感謝を捧ぐ! 「フィースト3 ー最終決戦ー」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジョン・ギャラガー監督の「フィースト3 ー最終決戦ー」に  感謝を捧げようと思います。
フィースト3 -最終決戦- [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ
2009-10-07

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト
 2006年の映画「フィースト」をもとにして作られた  人気シリーズの3作目となる本作は  続編映画史上屈指の「陰鬱なる狂乱」に彩られた  大怪作であります。  前2作の流れを継承するふりをしながら暴走していくストーリー  細切れ感満載の映像  劇画的ムード&出たとこ勝負感の赴くままに荒れ狂うキャラクター造形が  一体となる光景は  私に、軽量級ホラー映画特有の「論理性崩壊」の  極限に向かって突き進むストーリー展開と  脳内において発生したアイデア&趣味を  詰め込みまくることによって生じる科学反応の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (突如としてSF化する幕切れと  「シリーズ解説的テーマソング」を高らかに歌い上げるエンドロールによって  物語の常識に反逆する作品であるという点も見逃せません。)  まさに「アウトロー系モンスター映画」の究極形態と  呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。  「フィースト」シリーズの3作目として生を受けながら  残酷趣味と漫画的発想、見世物精神と悪食精神  神話の終焉と更なるシリーズ化への願いが絡み合い  ホラー映画史上最大級の「難解さ&理不尽さ」を誇る存在へと変異した本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。