映画に感謝を捧ぐ! 「X-312 フライト・トゥ・ヘル」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェス・フランコ監督の「X-312 フライト・トゥ・ヘル」に  感謝を捧げようと思います。  旅客機「X-312」の乗客&乗務員の運命を描いた本作は  J・フランコ気質と娯楽的王道が絡み合うアクション映画であります。  乗り物系災害映画、巻き込まれ映画、泥棒映画の法則  イタリア西部劇の香り  J・フランコ的ポルノ気質、残酷趣味、省力性が一堂に会することによって  生を受けたストーリー&演出は  私に「大衆食堂的サービス精神&出たとこ勝負精神」の醍醐味と  残虐性&凶悪性と滑稽さを結ぶ絆の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。    (勧善懲悪の爽快感&悲劇性よりも    「宝石」の疫病神ぶりが印象深い幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「道中系&お宝争奪系冒険活劇」の歴史に残る    大いなる怪作であると言えるでしょう。  J・フランコ監督ならではの俗物性、悪食性、その場しのぎ性と  優等生的作劇法の融合がもたらす科学反応を見せてくれた本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。