映画に感謝を捧ぐ! 「フィリックス オランダへ行く」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はオットー・メスマー監督の「フィリックス オランダへ行く」に  感謝を捧げようと思います。  オットー・メスマーによって創造されたキャラクター  「フィリックス・ザ・キャット」による主演作の一つとなる本作は  様々な映画技法が絡み合うアニメーション映画であります。  「オランダ」の特性を生かした小ネタ  「フィリックス・ザ・キャット」のスター的存在力  サイレント喜劇&ギャグ漫画的アイデアをバランス良く配合した  ストーリー&演出、キャラクター造形は  私に、映画における「スターの効能&地形効果」と  「旅行の醍醐味」を映画的に表現する手法の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (人々が「飲酒」に対して抱くイメージを喜劇的に表現した  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「観光旅行喜劇」の軽量なる強豪作であると    言えるでしょう。  ロマンス、コメディ、冒険が絡み合うオランダ旅行を通じて  映画の精神的効能と旅行のドラマ性を体現した本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。