映画に感謝を捧ぐ! 「栄光の軍旗」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェフリー・デル監督の「栄光の軍旗」に  感謝を捧げようと思います。  第2次大戦期のベルギー軍連隊旗に関する  実話をもとにして作られた本作は  知略とサービス精神に秀でた実話系戦争映画であります。  敵地に取り残された連隊旗を取り戻す事に  命を捧げた男と仲間たちの戦いを  サスペンス&ドラマ性に重きを置きつつ  効率主義的に描いていくストーリー&演出は  私に「教材性、宣伝性、娯楽性の共存」と  「第2次大戦期のベルギー事情」を娯楽的に表現する手法の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (連合軍礼賛よりもスパイ活劇風味に  重きを置いた幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「冒険+道中系戦争映画」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  ベルギー軍礼賛&ドイツ軍の残酷さを掲げつつ  アクション映画的誇張&ご都合主義を抑制し  現実的な表現を追求する生真面目さに心打たれる本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。