映画に感謝を捧ぐ! 「アトム・エイジ・ヴァンパイア 怪談生娘吸血魔」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はアントン・ジュリオ・マジャノ監督の  「アトム・エイジ・ヴァンパイア 怪談生娘吸血魔」に  感謝を捧げようと思います。  自動車事故によって顔に傷を負った女性「ジャネット」と  科学者「アルバート・レビン」の運命を描いた本作は  男の狂気と哀愁が交錯するホラー映画であります。  モンスター映画、異常心理サスペンス、愛憎劇を  組み合わせることによって生を受けたストーリー&演出、キャラクター造形は  私に、愛情に潜む麻薬性&外見と感情の関係を  ホラー映画的に表現する手法の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ハッピー・エンドと悲劇が静かに絡み合う  美しくも哀しい幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「狂愛系怪談」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  恋愛悲劇と怪奇恐怖の近似性、男の愚かしさ&哀しさ  学者的狂気と純愛的狂気の融合がもたらす  科学反応を体現する本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。