映画に感謝を捧ぐ! 「シンフォニー・オーケストラ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジョン・ハラス&ハロルド・ウィテカー監督の  「シンフォニー・オーケストラ」に感謝を捧げようと思います。  漫画家ジェラルド・ホフナングのイラストを  もとにして作られた「ホフナング・シリーズ」の  一翼を担う本作は  喜劇的アイデア&技術力とオーケストラへの思いに  溢れたアニメーション映画であります。  オーケストラに関する知識、ドタバタ喜劇的発想  アニメーション技術の粋を結集して  喜劇的オーケストラを生成するという試みは  私に喜劇における「アイデア&知識」の重要性と  上品な音楽とコミック的映像の共同戦線を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (破壊的な状況においてもマイペースを貫く指揮者を通じて  「芸術家心理」を写し出す幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「軽量級音楽喜劇」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。  「オーケストラの喜劇的加工」に挑む大胆さと  奇想天外でありながらも説得力のある映像に驚かされる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。