映画に感謝を捧ぐ! 「世界侵略:ワシントン決戦」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロブ・パラティーナ監督の「世界侵略:ワシントン決戦」に  感謝を捧げようと思います。  ワシントンを襲撃したエイリアンに立ち向かう  人々の運命を描いた本作は  便乗商品映画の雄「アサイラム」の持つ    癒し効果を体現するSF映画であります。  様々なSF映画の特性を集結させ  西部劇+アクション映画風に加工した後  継ぎ接ぎ的に組み合わせ  緩やかに進行させることによって  ある種のユーモア性が発生する現象は  私に「大作の小規模映画化法」と  「映画的ハッタリ+節約+リサイクル戦術」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (2011年の映画「世界侵略:ロサンゼルス決戦」を有効活用した邦題と  山積する問題点を巧みに隠蔽し  ハッピー・エンド的な部分のみを強調する幕切れが  「戦争」に対する無意識の皮肉を放っている点も  見逃せません。)  まさに「省力&マニア系地球侵略SF」の歴史に輝く    珍作であると言えるでしょう。  「アサイラム」の持つ大胆さ、軽快さ、学習能力と  SF映画の歴史が組み合わさる事によって生を受けた本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。