映画に感謝を捧ぐ! 「ぴょん助の家出」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はテックス・アヴェリー監督の「ぴょん助の家出」に  感謝を捧げようと思います。  犬と共に暮らす蚤「ホーマー」の運命を描いた本作は  情とアクションが絡み合うアニメーション映画であります。  ラブ・コメディ、冒険活劇、男の友情劇を組み合わせつつ  軽やかに進行するストーリーと  アクション的見せ場とコメディ的見せ場を巧みに使い分ける演出  荒唐無稽さと生活感がバランス良く配合されたキャラクター造形が  一体となる光景は  私に「ロマンス、ホームドラマ、アクション・コメディの共同戦線」と  「ギャグ漫画的アイデアと現実感の均整を保つ技法」の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (和製漫画的アイデアに満ちあふれた邦題と  男の友情劇とラブ・コメディのハッピー・エンドを兼ね備えた  味わい深い幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「活劇系ラブ・コメディ」の秘めたる強豪作であると言えるでしょう。  「トムとジェリー」シリーズの流れを汲む攻防戦と  男の純情&女の魅惑が軽快且つクールに絡み合う本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。