映画に感謝を捧ぐ! 「銀座三四郎(銀座の猛者)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回は市川崑監督の「銀座三四郎(銀座の猛者)」に  感謝を捧げようと思います。  町医者「荒井熊介」と彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は  華麗なる七変化ぶりを堪能させてくれる人情劇であります。  柔道アクション、ロマンス、日常劇  コメディ、社会風刺を詰め合わせつつ  驚異的な軽やかさで進行するストーリー&演出は  私に「複数娯楽要素の共存法」と  「スケール感&スピート感コントロール術」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (活劇+恋愛映画的ハッピー・エンドと見せかけて  喜劇要素の奇襲攻撃を繰り出す幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「和製多方面サービス映画」の一翼を担う    作品であると言えるでしょう。  「医者と柔道家、人情劇と活劇を組み合わせる」という奇策によって  奇想天外且つ生真面目な軽量級作品となった本作と   生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。