映画に感謝を捧ぐ! 「ディープ・レスキュー」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はクリストファー・ブレンブル監督の「ディープ・レスキュー」に  感謝を捧げようと思います。  水没したスペース・シャトルディスカバリー号」と  乗務員たちの運命を描いた本作は  豪快さと堅実さが交錯する災害映画であります。  スペース・シャトルと深海を組み合わせるという奇襲的発想と  「乗り物系災害映画の定番に即して進行する」  「回想シーンによって人間関係を説明する」堅実さが  一体となることによって生じる科学反応は  私に「優等生的内容を奇策によって補強する」技法と  宇宙と海の秘めたる共通項を映画的に表現する技法の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (恋愛映画と災害映画の王道的ハッピー・エンドを組み合わせながらも  渋味の利いた幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「奇策系SF」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  宇宙船+海底という制約と  登場人物数の抑制によるストーリー展開の緩慢化を    各種特殊効果、時間移動、人間模様によって補おうと  奮闘する姿に心打たれる本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。