映画に感謝を捧ぐ! 「ベティ愛の勝利」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回は「ベティ愛の勝利」に感謝を捧げようと思います。
マックス・フライシャーによって生み出されたキャラクター
「ベティ・ブープ」による主演作の一つとなる本作は
哀愁と活劇的ユーモアが交錯するアニメーション映画であります。
魅惑的なヒロイン、優等生的なボーイフレンド
暴力的でありながらも純情な悪漢が織りなす人間模様を
コミック的アクション、笑い、ミュージカル風味を融合させながら
描くという試みは
私に「ロマンスとドタバタ喜劇のせめぎ合い」・「スター主義的作劇法」
「舞台芝居の持つ魅力&危うさ」の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(恋愛喜劇の王道に即したハッピー・エンドでありながら
憎むべき存在から「哀れむべき存在」へと変化していく悪漢の姿に
心打たれる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「歌劇+冒険系ラブ・コメディ」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
米国映画史を彩るアニメーション・ヒロイン「ベティ・ブープ」のユーモラスなお色気
舞台芝居特有の「アクシデント性」、男2人の純愛が絡み合う本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。