映画に感謝を捧ぐ! 「最後の一人まで」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。    今回はヘンリー・ハサウェイ監督の「最後の一人まで」に  感謝を捧げようと思います。  ヘイデン家とコルビー家による抗争の日々を描いた本作は  軽量でありながらも葛藤に満ちた西部劇であります。  法治主義と武力主義、ロマンスと西部劇アクション  勧善懲悪と反戦メッセージの間で揺れ動く  ストーリー&演出は  私に「西部劇の王道」に対する皮肉と  「メッセージ性と娯楽的サービス精神のせめぎ合い」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (アクション映画と恋愛映画のハッピー・エンドを  豪快且つクールにつなぎ合わせたかのような  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「軽量級抗争西部劇」史上屈指の    異色作であると言えるでしょう。  軽量級西部劇ならではの効率主義&見せ場主義と  復讐西部劇的発想に対する警鐘が  複雑に絡み合う本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。