映画に感謝を捧ぐ! 「田園交響楽(1938年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジャック・カッティング監督の「田園交響楽(1938年版)」に  感謝を捧げようと思います。  とある農家の朝を描いた本作は  生活感とファンタジー性が交錯するアニメーション映画であります。  日常劇とミュージカルの特性、動物の持ち味  アニメーション映画の醍醐味を有効活用したストーリー&演出が  賑やか&軽やかに進行する光景は  私に、素朴な日常風景と童話的風景の融合と  人生に宿る「物語性」の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (共存共栄&不屈の精神の大切さをユーモラスに説いた  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「日常系動物ミュージカル」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  時間&空間的制約の中でアイデアを広げていく想像力  説明台詞に依存せず「映像&音楽+鳴き声」で語るクールさ  「悪役」に依存しないスリル&サスペンスの生成法が一堂に会した本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。