映画に感謝を捧ぐ! 「パーティー荒らし(鼠の二銃士)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はウィリアム・ハンナジョセフ・バーベラ監督の  「パーティー荒らし(鼠の二銃士)」に感謝を捧げようと思います。  ハンナ&バーベラによるアニメーション映画シリーズ  「トムとジェリー」の65作目となる本作は  童話風味とアクション・コメディ風味が入り交じった異色作であります。  中世的世界設定+剣劇&大砲アクション、コンビ映画風味  食材&パーティ会場を駆使した活劇的アイデアを駆使しながら  「トムとジェリー」の法則に沿って進行するストーリー&演出は  私に「中世」の映画的活用法と  正義と悪を隔てる「境界線」の曖昧さ&パーティの持つ魔力を  アニメーション映画的に表現する技法の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (残酷描写を巧みに抽象化しつつ「戦いの無情さ」を写し出す幕切れが  反戦映画と西部劇が入り交じったかのような後味を    もたらしている点も見逃せません。)  まさに「残酷童話系アニメーション映画」の陽気な強豪作であると    言えるでしょう。  非情さと滑稽さ、活劇性とミュージカル性、スリルとユーモア  中世ヨーロッパと「トムとジェリー」が独特のバランスで共存する本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。