映画に感謝を捧ぐ! 「ボクはスポーツカー」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はテックス・アヴェリー監督の「ボクはスポーツカー」に  感謝を捧げようと思います。  タクシー夫婦と一人息子の運命を描いた本作は  王道と変化球的発想が豪快に絡み合うアニメーション映画であります。  ホームドラマ、カー・アクション、ギャグ漫画を  力業と知略によって組み合わせる事によって生を受けた  ストーリー&演出が  加速的且つ和やかに進行する光景は  私に「活劇性と人情味の共同戦線」と  「物体の擬人化術」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (親への愛情と息子の夢を巧みに共存させる幕切れが  異世代間交流に関する一考察を示している点も見逃せません。)  まさに「非生物系人情喜劇」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。  車を「生命体の一種」として扱う発想  アクション映画的躍動感とコメディ的発想を  組み合わせた追いかけっこ  「親子関係」への鋭い目線が冴え渡る本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。