映画に感謝を捧ぐ! 「SF異星獣ガー」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はランス・リンゼイ監督の「SF異星獣ガー」に  感謝を捧げようと思います。
SF異星獣ガー [DVD]
ランコーポレーション
2019-02-22

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 宇宙船内に潜む怪異に立ち向かう  宇宙飛行士たちの運命を描いた本作は  堅実さと奇策性が豪快に絡み合うSF映画であります。  宇宙系SFから閉鎖系ホラーへと転じた後  風刺劇+友情劇に向かって急展開するストーリー  アトラクション&TVゲーム感満載の映像  ホラー映画+災害映画の王道に即したキャラクター造形が  一体となる光景は  私に驚きと和やかさを兼ね備えた「どんでん返し」の一形態と  1970~80年代SF&ホラー映画文化の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (感動誘発的表現法を強調することによって  様々な問題点&悲劇性を覆い隠す戦術性に圧倒される  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「エイリアン系SF」史上屈指の  荒々しい人情味を感じさせる珍作であると言えるでしょう。  小規模映画業界ならではの手法で  1979年の映画「エイリアン」と1982年の映画「E.T.」の  特性を組み合わせるという  大いなる実験によって生を受けた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。