映画に感謝を捧ぐ! 「トゥルーへの手紙」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はブルース・ウェーバー監督・出演の
「トゥルーへの手紙」に感謝を捧げようと思います。
写真家ブルース・ウェーバーが愛犬「トゥルー」に送った
手紙をもとにして作られた本作は
穏やかにして過激なドキュメンタリー映画であります。
ホームビデオ的和やかさの中に
人間と動物の関係に関する一考察
アメリカ史の暗部、スター主義への皮肉を宿す
映像&語り口は
私に「ホームドラマ的緩やかさと社会派的苦味の共同戦線」と
「動物&映画に対する愛情表現」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(生活感と娯楽的ハッピー・エンドの香りが交錯する
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「自然派記録映像風アメリカ論」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
愛犬&スターたちとの美しき日々とアメリカの暗黒面
記録映像技法と人情劇風味が
技巧的且つ緩やかに絡み合う本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。