映画に感謝を捧ぐ! 「デス・プラン 呪いの地図」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はアルバート・バンド監督の「デス・プラン 呪いの地図」に  感謝を捧げようと思います。  墓地の管理人となった男「ボブ」と  彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は  ホラー映画史上屈指の「クールな狂気」に包まれた作品であります。  「人命を犠牲にして真実に迫る」探求者的狂気と  友人たちの死に対する罪悪感&恐怖心によって崩壊していく主人公を  効率主義的に描いていくストーリーと  残酷描写を抑制しつつ、怪奇恐怖を追求していく映像が一体となる光景は  私に「死」に関わる人々に科せられた呪いの一端と    映像的インパクトに依存しない恐怖&狂気描写の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (残された謎&危険要素を巧みに隠蔽し「ハッピー・エンド」を装う幕切れが  娯楽映画的サービスに対する  無意識の皮肉となっている点も見逃せません。)  まさに「推理劇&異常心理劇風呪術系ホラー」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  超常現象要素と犯罪捜査&科学実験要素を混ぜ合わせることによって  後年のホラー作品に対する道しるべの一つとなった本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。