映画に感謝を捧ぐ! 「オーバーロードZ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロブ・パラティーナ監督の「オーバーロードZ」に  感謝を捧げようと思います。  ナチス・ドイツ軍に捕らえられた科学者の救出を命じられた  アメリカ軍兵士の運命を描いた本作は  便乗商品映画界の雄「アサイラム」の魅力が炸裂する  脅威の戦争映画であります。  「プライベート・ライアン」的幕開け&任務  「フロム・ダスク・ティル・ドーン」的ジャンル融合術  TVゲーム的CG映像、アトラクション的モンスター造形  ポルノ映画特有の「お色気シーンの奇襲」  サバイバル・ゲーム風アクション・シーンが一体となる光景は    私に「戦争ごっこ&ゾンビ系+感染系ホラーごっこ」と  「アサイラム的リサイクル戦術&残酷趣味」の一形態を    目の当たりにする機会をもたらしました。  (「コマンドー」風アクションによる最終決戦から  「イングロリアス・バスターズ」級の豪快さと  モンスター映画感覚を兼ね備えた  歴史改変術を披露する幕切れへと  着地している点も見逃せません。)  まさに「アサイラム流ジャンル融合型戦争映画」の雄と  呼ぶにふさわしい大珍作であると言えるでしょう。  記録映像の活用による節約術  モンスター映画とナチス・ドイツを結ぶ「絆」  大作&話題作に便乗する作劇法、省力感満載の映像  旗印的スター主義が荒れ狂う本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。