映画に感謝を捧ぐ! 「ガンスモーク(1953年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はネイサン・ジュラン監督の「ガンスモーク(1953年版)」に
感謝を捧げようと思います。
ガンマンから牧場主となった男「レフ・キトリッジ」の
運命を描いた本作は
優等生的でありながらも豪快な西部劇であります。
娯楽西部劇にありがちな要素を的確に押さえる堅実さ
ストーリーの強引さをスピード感によって覆い隠す知略
暇つぶし規模の枠内で人間関係を二転三転させる大胆さが
一体となる光景は
私に「暴力と人情の出会いがもたらす科学反応」と
「ワンマン・ヒーローと集団抗争劇を共存させる手法」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(アクション・ヒーロー的武勇よりも男気&ロマンスを重んじる
決着の付け方となっている点も見逃せません。)
まさに「武闘派癒し系西部劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
極道と正義漢、量産型西部劇的サービス精神と実験精神が
軽やかに混ざり合う本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。