映画に感謝を捧ぐ! 「皇帝ペンギン」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はリュック・ジャケ監督の「皇帝ペンギン」に  感謝を捧げようと思います。  「皇帝ペンギン」の生態について記録した本作は  熱気と情が静かにせめぎ合うドキュメンタリー映画であります。  淡々とした記録映像が  穏やかでありながらも味のある「心の声&挿入歌」  躍動感と愛嬌を兼ね備えた皇帝ペンギンたちの勇姿によって  「冒険活劇+家族劇」の領域へと進行していく光景は  私に、寒々とした風景と生命の鼓動が  融合することによって生じる科学反応と  娯楽性と教材性の共同戦線の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。    (クールでありながらも独特の高揚感を感じさせる  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「日常系動物ドキュメンタリー」の雄と  呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。  南極&皇帝ペンギンに関する知識、記録映像技法  大作的スケール感、ホームドラマ的人情味  ヨーロッパ映画的渋味が一堂に会する事によって  教材的魅力と娯楽的魅力と兼ね備えた強豪作となった本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。