映画に感謝を捧ぐ! 「クリッター3」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はクリスティン・ピーターソン監督の    「クリッター3」に感謝を捧げようと思います。  1986年の映画「クリッター」をもとにして作られた  人気シリーズの第3作目となる本作は  効率性と戦術性に秀でた「クリッター」第3章であります。  前2作の設定&名場面を巧みに継承しつつ  都会のアパートを舞台とした「空間限定型モンスター映画」へと  移行することによって生じる科学反応は  私に「続編=映像&作劇的スケール拡大」という図式に抗い  空間的制約を強める事によって  物語のスリル&ユーモア+躍動感が高まっていく現象と  敵役であるはずのモンスターが  「人々を脅かす悪を始末する」「崩壊しつつある人間関係を修復する」  「ロマンス&友情の誕生を助ける」ヒーロー化していく光景を    目の当たりにする機会をもたらしました。  (前2作以上のスケール感&ブラック・ユーモアによって  「新たなる物語」の到来を告げる幕切れと  人情味と皮肉を感じさせる「最後の一文」も見逃せません。)  まさに「ダイ・ハード系モンスター映画」の一翼を担う  続編映画であると言えるでしょう。  段階的に西部劇&コミック・ヒーロー性を強めていく「チャーリー」と  人間味&無意識の英雄性に溢れた「クリッター」の勇姿  「アパート」という舞台の特性を生かしたアクション・シーン  モンスター系SF要素とホームドラマ要素を共存させるよう配慮する  バランス感覚によって「クリッター」シリーズの  神話性を強めていく姿に心打たれる本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。