映画に感謝を捧ぐ! 「ウィジャ・ビギニング 呪い襲い殺す」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマイク・フラナガン監督の  「ウィジャ・ビギニング 呪い襲い殺す」に感謝を捧げようと思います。  2014年の映画「呪い襲い殺す」の前日譚となる本作は  悪食系ホラー重視へと傾く時代の中で  怪奇恐怖の復興を目指した異端的作品であります。  前作の要となる「ウィジャ・ボート」と  ホラー映画史を彩る強豪作達の特性を組み合わせつつ  人体破壊や流血に依存しない「怪奇恐怖」を追求した    ストーリー&演出とキャラクター造形は  私に「見世物的でありながらもクールな残酷描写」の醍醐味と  「霊的&魔術的な存在」に関わることによって生じる  リスクの一端を目の当たりにする機会をもたらしました。  (前作との絡みによって「更なる継続化」を意識した幕切れが    悪霊に関わった人間&ホラー映画界の宿命を暗示している点も  見逃せません。)  まさに「ウィジャ・ボード系ホラー」の路線化に挑む    挑戦的作品であると言えるでしょう。  科学&降霊術ビジネスの狂気とウィジャ・ボードの  出会いがもたらす惨劇を  女優陣の怪奇系演技と驚かし的でありながらも上品な残酷描写を  駆使して描くことに挑んだ本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。