映画に感謝を捧ぐ! 「晴れ ときどき くもり」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はピーター・ソーン監督の「晴れ ときどき くもり」に
感謝を捧げようと思います。
新しい生命を生み出す雲たちと
生命を運ぶコウノトリたちの運命を描いた本作は
様々な感情が軽やかに交錯するアニメーション映画であります。
超軽量級の作品世界において
命を育む&運ぶ者たちの愛情、哀しみ、滑稽さが絡み合う
ストーリー&演出は
私に「笑いと哀愁を結ぶ絆」と
「説明的+感動誘発的表現」を抑制し、クールに物語を進行させつつ
人情味を醸し出す手法の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(仲間のウィークポイントをアイデアとタフネスで補う姿に
心打たれる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級子作り喜劇」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
悪意なく他者を傷つける存在となってしまった命に対する愛情と
過酷な状況にあっても「ユーモア精神&アイデア性」を失わない
精神力を兼ね備えた哀しき雲&心優しきコウノトリの奮闘に心打たれる本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。