映画に感謝を捧ぐ! 「ヒトラーを殺す42の方法」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョン・テイラー監督の「ヒトラーを殺す42の方法」に
感謝を捧げようと思います。
「アドルフ・ヒトラー暗殺計画」の一部について
記録した本作は
マニア魂と効率性に彩られたドキュメンタリー映画であります。
42回に渡るA・ヒトラー暗殺計画の一部を選出し
科学的&歴史学的に「検証」する事によって
「第2次大戦期のドイツ事情」の一端と
ナチス総統A・ヒトラーの持つ「悪魔的幸運&魅力」が写し出されていく光景は
私に「歴史の中から(記録映像的)に好ましい部分を抽出する」
「権力の持つ魔性&リスク+暗殺者の心理」を映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ドイツへの愛情と「暗殺計画」に対する皮肉がせめぎ合う
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「暗殺計画史入門」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
他の「A・ヒトラー論」とは一味違う目線と
見せ場主義+合理主義的ドキュメンタリー技法によって生を受けた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。